kabuki

今日(といっても、日付上は、昨日)、歌舞伎座に行って来ました♪


突然のご招待ではありましたが、なんとか仕事の方の都合をつけて、夜の部(午後4時半開演)に思い切って行って来ました。


幼少の頃から日本舞踊をやっていたので、よく両親と揃って歌舞伎座へは足を運んでいましたが、パリに行ってから、一時帰国した時に、たまたま歌舞伎座の前を通りかかった時には、足を止めて、建造物としてのすばらしさとともに、ぜひまた観に行きたいなと思ったりしたこともありました。


早速、今夜の演目について。(内容は、ご自身でお調べになってみて下さい。)


一. 菊畑

幸四郎と染五郎の親子の共演。


二.籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)

すごいタイトルですよね~! なんか字だけ見たら、チャイニーズ風ですけど、実際のところ、なんとなく『カルメン』っぽいところがありました。


主人公は、福助扮する八つ橋(花魁)と、鬼平犯科帳の鬼平役のイメージの強い、吉右衛門扮する佐野次郎左衛門のお話。


玉三郎の演じる八つ橋が、かなり有名ですけれど、いえいえ、福助も良かったですよ。



そして、何よりも吉右衛門って、いいですね~。ファンになりましたよ!


それに、吉右衛門が演じる佐野の旦那は、下野の佐野の絹商人、そ~なんです、anegoの生まれた佐野の街。なんとなく、この旦那の心の中が分かったようでしたよ(笑い)


江戸時代の演目は、どこかコミカルで、切なくて、いにしえの文芸の知識に乏しき現代人にも分かり易いですね。


三. 鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)

これも、とっても艶やかで、とりわけ、染五郎扮する更科の前(実は、戸隠山の鬼女)は、まことに美しかったです。


踊りもお上手でした♪


今夜は、艶かしいくらいの『女らしいしぐさ』を歌舞伎の舞台から学んだようです!


それにしても、歌舞伎役者だけでなく、三味線、長唄、お囃子の奏者たち、あの素晴しい衣装を作り続ける職人さんたちを含め、日本の古典芸能のすばらしさと、継承を改めて肌で感じることができました。


みなさんも、ぜひ歌舞伎鑑賞されてみてはいかがでしょう。